爪が白くにごっているのは、増殖した白癬菌によって爪が破壊され、中に空気が入り込むためで、爪が厚くなったり、もろくボロボロとかけたりもします。
爪の先端のほうからはじまることが多く、最後には爪全体が白くなり、また黄褐色や茶褐色になることもあります。
「爪水虫」自体は痛みや痒みがないため、気になってもそのまま放置してしまうことが多いようです。
白癬菌はカビの一種で、爪や皮膚にあるケラチンというたんぱく質を好み、高温多湿の環境で活発に活動します。
水虫の患者数は、全国で1,000万人以上といわれていますが、その多くの人が長期にわたって治らないことで悩んでいます。健康誌の読者を対象としたアンケート調査でも、水虫に10年以上悩んでいるという人が半数近くにのぼっています。
一度、足の水虫が治ったとしても、爪の中には白癬菌が隠れているため、再発してしまうのです。よく「水虫は治らない」とも言われますが、その大きな原因は「爪水虫」にあったのです。
爪水虫は、塗り薬などで 一時沈静化した足に再び白癬菌を供給します。爪の水虫を退治しない限り、水虫サイクルは続くのです。
爪の下の白癬菌には、塗り薬はとどかない!
爪の中に白癬菌が隠れて住む「爪水虫」。多くの人は塗り薬を使っていますが、塗り薬では爪の中になかなか浸透しないため、治すことは困難です。爪の中の白癬菌に薬が到着するには、飲み薬(経口抗真菌薬)が最も効果的とされていますが、市販されていません。まずは一度専門医の診察を受けることをおすすめします。
飲み薬の治療法は約6ヶ月毎日飲む「連続服用法」と、1週間お薬を飲み、3週間は服用を休むサイクルを3回繰り返しす「パルス療法」の2種類があります。
症状によって異なりますが、お薬を飲み始めてから早い人で2~3ヶ月目から健康な爪がはえはじめ約1年で健康な爪にはえ替わります。
あなたの足は大丈夫?下記の質問にお答えください
- 足の指の間の皮がむけている
- 足の裏に水泡(水ぶくれ)ができている
- 足の裏やかかとの角質が厚くてざらざらする
- 上記の症状は、夏に悪くなり、冬になるとおさまりますか? はい / いいえ
- 足の爪が白くにごっている
- 足の爪が黄色く変色している
- 足の爪が厚くなっている
- 足の爪がもろくボロボロかける
それぞれの質問でひとつでもチェックの入った方は水虫になっている可能性があります。「かゆみがないから水虫ではない」と思っていませんか?水虫になっている方の約半数は痒みなどの自覚症状はありません。
特に、爪の水虫は痒みや痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに病気が進行していることもあります。
「足の水虫かもしれない」と思われた方は当医院で受診されることをおすすめします。